管理会社は専有部分へ立入ることができます(第13条関係)

分譲マンションの管理会社は、通常各部屋(専有部分)の鍵を持っていません。

消防点検や雑排水管清掃は全戸実施が理想ですが、勝手に住戸に立ち入ることができませんので、部屋に立ち入ることに対する協力をお願いすることになります。

管理会社は、消防設備検査や雑排水管清掃を実施する時は、居住者に対して、その部屋又はバルコニー等への立入りを請求することができます。その際、標準管理規約では、「組合員(占有者も含む)は立ち入りを拒絶することができない」としていますが、管理会社は入室を拒む居住者の部屋に無理やり入るわけにはいきません。そこで、標準委託契約では、「何らかの理由で立入りを拒否した居住者がいた場合には、管理会社はその旨を管理組合に通知する」ことになっています。

なお、災害又は事故等により、管理組合のために緊急に行う必要がある場合には、管理会社は専有部分等に立ち入ることができます。この場合において、管理会社は、管理組合及び立ち入った専有部分等に係る組合員等に対し、事後速やかに、報告をしなくてはなりません。

標準管理委託契約書原文より

(専有部分等への立入り)

第十三条 乙は、管理事務を行うため必要があるときは、甲の組合員等に対して、その専有部分又は専用使用部分(以下「専有部分等」という。)への立入りを請求することができる。

2 前項の場合において、乙は、甲の組合員等がその専有部分等への立入りを拒否したときは、その旨を甲に通知しなければならない。

3 第一項の規定にかかわらず、乙は、第八条第一項各号に掲げる災害又は事故等の事由により、甲のために緊急に行う必要がある場合、専有部分等に立ち入ることができる。この場合において、乙は、甲及び乙が立ち入った専有部分等に係る組合員等に対し、事後速やかに、報告をしなければならない。

コメント

 第一項に規定する管理事務は、その都度管理組合の承認の下で行われるものであり、管理組合の協力が不可欠なものである。組合員等が、正当な理由なく、マンション管理業者(又は再委託先の業者)の立入りを拒否したときは、第二項によりマンション管理業者はその部分に係る管理事務の実施が不可能である旨を管理組合に通知するものとする。

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