緊急時は管理会社の判断で対応できる(第8条関係)

管理会社は、「災害又は事故等の事由により、管理組合のために、緊急に行う必要がある業務で、管理組合の承認を受ける時間的な余裕がないものについては、管理組合の承認を受けないで実施することができる。」と標準委託契約では規定しています。

ここで言う災害又は事故等とは、

一 地震、台風、突風、集中豪雨、落雷、噴火、ひょう、あられ等
二 火災、破裂、爆発、物の飛来若しくは落下又は衝突、犯罪等

を指します。

緊急対応を行なった管理会社は、「速やかに、書面をもって、その業務の内容及びその実施に要した費用の額を管理組合に通知しなければならない。」とし、管理組合は「管理会社が緊急に行う必要がある業務を遂行する上でやむを得ず支出した費用については、速やかに、管理会社に支払わなければならない。」と言うそれぞれ義務があります。

台風の強風によりエントランスのガラスが割れた事例を考えてみましょう。

ガラスの破片による怪我等の二次災害が起きる危険性があり、緊急性を要することと判断ができるので、管理会社の判断で修理を行なうことができます。修理が終われば、工事完了報告書及び見積書を理事長に提出し、管理組合はこれを支払わなくてはなりません。

緊急性を要することがあれば、連絡がつく限り管理会社は理事長に連絡・報告し、対応の相談し、指示を仰ぐ努力をしなくてはなりません。また、事後報告が遅すぎて、管理組合と揉めるケースもあります。緊急対応が迅速であっても、手順をきちんとふまないと、管理会社への不信感につながります。

標準管理委託契約書原文より

(緊急時の業務)

第八条 乙は、第三条の規定にかかわらず、次の各号に掲げる災害又は事故等の事由により、甲のために、緊急に行う必要がある業務で、甲の承認を受ける時間的な余裕がないものについては、甲の承認を受けないで実施することができる。この場合において、乙は、速やかに、書面をもって、その業務の内容及びその実施に要した費用の額を甲に通知しなければならない。

一 地震、台風、突風、集中豪雨、落雷、雪、噴火、ひょう、あられ等
二 火災、破裂、爆発、物の飛来若しくは落下又は衝突、犯罪等

2 甲は、乙が前項の業務を遂行する上でやむを得ず支出した費用については、速やかに、乙に支払わなければならない。ただし、乙の責めによる事故等の場合はこの限りでない。

コメント

@ 本条で想定する災害又は事故等とは、天災地変による災害、漏水又は火災等の偶発的な事故等をいい、事前に事故等の発生を予測することが極めて困難なものをいう。

A 第一号及び第二号に規定する災害及び事故の例等については、当該マンションの地域性、設備の状況等に応じて、内容の追加・修正等を行うものとする。

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