修繕積立金から使われるお金とは?(管理規約第28条関係)

標準管理規約では、「各区分所有者が納入する修繕積立金を積み立てるもの」とし、管理費とは別に修繕積立金の納入義務を定め、「積み立てた修繕積立金は、次の各号に掲げる特別の管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができる。」とされています。

管理費と違って、日常的に支出されるお金ではないことがわかりますが、「特別な管理に要する費用」とはどのようなことを指すのでしょうか?

一 一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕・・長期修繕計画(25年以上の期間中に実施予定の修繕時期、修繕内容、修繕費概算をグラフ化した修繕計画書)で予定された一定期間ごとに発生する修繕を行なう費用です

二 不測の事故その他特別の事由により必要となる修繕・・台風及び地震等の天災、火事等により被害が発生した場合の修繕を行なう費用です

三 敷地及び共用部分等の変更・・敷地の一部を駐車場及び駐輪場に改修する等の変更工事の費用です

四 建物の建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査・・建物が老朽化した際に、修繕で建物を延命する方法と、建替えるという選択肢があります。建替えを進めるにあたっては専門家の手助けが不可欠で準備段階から費用が発生します

五 その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために特別に必要となる管理・・窓・玄関扉を管理組合が一体となって修繕をする場合や、車椅子対応のスロープを新設する等の工事に要する建物のグレードアップのために使われる費用です

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標準管理規約原文より

第28条(修繕積立金)

1 管理組合は、各区分所有者が納入する修繕積立金を積み立てるものとし、積み立てた修繕積立金は、次の各号に掲げる特別の管理に要する経費に充当する場合に限って取り崩すことができる。

 一 一定年数の経過ごとに計画的に行う修繕
 二 不足の事故その他特別の事由により必要となる修繕
 三 敷地及び共用部分等の変更
 四 建物の建替えに係る合意形成に必要となる事項の調査
 五 その他敷地及び共用部分等の管理に関し、区分所有者全体の利益のために  特別に必要となる管理

<標準管理規約コメント> 第28条関係

@ 対象物件の経済的価値を適正に維持するためには、一定期間ごとに行う計画的な維持修繕工事が重要であるので、修繕積立金を必ず積み立てることとしたものである。

A 分譲会社が分譲時において将来の計画修繕に要する経費に充当していくため、一括して購入者より修繕積立基金として徴収している場合や、修繕時に、既存の修繕積立金の額が修繕費用に不足すること等から、一時負担金が区分所有者から徴収される場合があるが、これらについても修繕積立金として積み立てられ、区分経理されるべきものである

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