転売や賃貸した時に駐車場をそのまま使えますか?(管理規約第15条関係)

標準管理規約では、「専有部分を、他の区分所有者又は第三者に譲渡又は貸与したときは、その区分所有者の駐車場使用契約は効力を失うこと」としていますので、部屋を売ったり、貸したりした時は、駐車場の権利を管理組合に返却しなくてはなりません。

内緒でまた貸しした場合、新しい居住者に対し責任問題が発生します。新しい居住者が駐車場を使えることを条件にマンションを選ばれたのであれば、部屋の解約や損害賠償に発展するケースも十分考えられます。その時に管理組合や管理会社に泣きついても何をしてくれないでしょう。

全戸駐車場確保のマンションであれば、部屋とセットで駐車場の専用使用権が付いている場合がありますので、転売や転貸する前に管理規約を良く確認すると良いでしょう。

標準管理規約原文より

第15条(駐車場の使用)

1 管理組合は、別添の図に示す駐車場について、特定の区分所有者に駐車場使用契約により使用させることができる。

2 前項により駐車場を使用している者は、別に定めることころにより、管理組合に駐車場使用料を納入しなければならない。

3 区分所有者がその所有する専有部分を、他の区分所有者又は第三者に譲渡又は貸与したときは、その区分所有者の駐車使用契約は効力を失う。

<標準管理規約コメント> 第15条関係

@ 本条は、マンションの住戸の数に比べて駐車場の収容台数が不足しており、駐車場の利用希望者(空き待ち)が多いという一般的状況を前提としている。

A ここで駐車場と同様に扱うべきものとしては、倉庫等がある。

B 本条の規定のほか、使用者の選定方法をはじめとした具体的な手続き、使用者の遵守すべき事項等駐車場の使用に関する事項の詳細については、「駐車場使用細則」を別途定めるものとする。また、駐車場使用契約の内容(契約書の様式)についても駐車場使用細則に位置付け、あらかじめ総会で合意を得ておくことが望ましい。

C 駐車場使用契約は、次のひな型を参考とする。

駐車場使用契約書
○○マンション管理組合(以下「甲」という。)は、○○マンションの区分所有者である○○(以下「乙」という。)と、○○マンションの駐車場のうち別添の図に示す○○の部分につき駐車場使用契約を締結する。当該部分の使用に当たっては、乙は下記の事項を遵守するものとし、これに違反した場合には、甲はこの契約を解除することができる。


1 契約期間は、平成 年 月 日から平成 年 月 日までとする。ただし、乙がその所有する専有部分を他の区分所有者又は第三者に譲渡又は貸与したときは、本契約は効力を失う。
2 月額○○円の駐車場使用料を前月の○日までに甲に納入しなければならない。
3 別に定める駐車場使用細則を遵守しなければならない。
4 当該駐車場に常時駐車する車両の所有者、車両番号及び車種をあらかじめ甲に届け出るものとする。

D 車両の保管責任については、管理組合が負わない旨を駐車場使用契約又は駐車場使用細則に規定することが望ましい。

E 駐車場使用細則、駐車場使用契約等に、管理費、修繕積立金の滞納等の規則違反の場合には、契約を解除できるか又は次回の選定時の参加資格をはく奪することができる旨の規定を定めることもできる。

F 駐車場使用者の選定は、最初に使用者を選定する場合には抽選、2回目以降の場合には抽選又は申込順にする等、公平な方法により行うものとする。また、マンションの状況等によっては、契約期間終了時に入れ替えるという方法又は契約の更新を認めるという方法等について定めることも可能である。

G 駐車場が全戸分ない場合等には、駐車場使用料を近傍の同種の駐車料金と均衡を失しないよう設定すること等により、区分所有者間の公平を確保することが必要である。

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